質疑応答会で、岩田社長は3DSについて「最初に提案した値段に見合う価値を認めてもらえず、販売の勢いがスローダウンしてしまった」と反省し、「(Wii Uでは)価格をリーゾナブルに感じてもらえるようにして、『すぐに値下がりする』と受け止められないようにする」と訴えた。
ところで、ユーザーが納得するWii Uの価格はいくらなのか。
E3で任天堂のブースに訪れた証券アナリストは「Wii Uは、コントローラー自体も本格的なゲーム機器で、価格を安く抑えるのは困難。一方で低価格にしすぎても、結局は3DSの二の舞となる。任天堂は頭を悩ませている」と分析。その上で、現在の“八方ふさがり”の状況を抜け出す解決策として「価格そのものではなく、ソフトの充実に力を注ぐこと」と指摘した。
3DS失敗の要因のひとつは、販売開始時にソフトのタイトル数が少なかったこと。岩田社長も「値段の問題以上に、ゲーム機が発売されたときに『買って遊びたい』と思ってもらえるソフトを早期にいくつ供給できたか」と話す。