値下げ競争にタンク改修義務… 疲弊するガソリンスタンド、倒産増加の一途 (1/2ページ)

2012.6.22 05:00

 今年度のガソリンスタンド(GS)の倒産件数が、過去10年間で3番目の高水準だった2011年度を上回る懸念が高まっている。若者の車離れや低燃費車の普及といった構造的な問題に加え、ガソリン価格の下落が値下げ競争を加速させているためだ。さらに、消防法規則の改正で来年1月までに多額の出費を伴う地下タンクの改修も義務付けられており、倒産増加に歯止めがかかる気配はない。

 元売りの系列に属さない独立系を中心に、平均より10円以上も安い価格を提示するスタンドが現れ、週末には長蛇の列をつくっている。値下げは需要を喚起する効果もあるが、卸売価格の下落幅を上回る値下げはスタンドの収益を圧迫する。

 消防法規則の改正で設置から40年以上たった老朽タンクの改修が義務付けられ、応じなければ営業許可取り消しなどの厳しい処分が下される。工事費はスタンド1カ所当たり数百万円かかるほか、工事期間中は営業できないなど影響は大きい。

 帝国データバンクの調べでは、11年度のガソリンスタンドを経営する企業の倒産件数は56社となり、前年度比14.3%増加。全業種の統計では0.5%減であるのに比べ、「極めて厳しい状況」(担当者)だ。