高島屋は25日、衣料雑貨のネット通販サイトを運営する「セレクトスクエア」を買収すると発表した。28日にセレクトスクエアが実施する第三者割当増資を引き受け、株式の66.27%を取得して連結子会社化する。買収額は約3億円。
高島屋は、ネット通販の売り上げの大半を食料品やギフト商品が占め、衣料分野は10%未満と低い。このため、ファッション分野に強みを持つセレクトスクエアの顧客基盤や品ぞろえを生かして競争力を強化し、ネット通販の売上高を、昨年度の49億円から早期に100億円へ引き上げたい考えだ。
買収後は両社の通販サイトをリンクで結び、双方の通販会員が両社のサービスを相互利用できるようにする。
買収について、高島屋の青木和宏クロスメディア事業部長は「セレクトスクエアはユナイテッドアローズなど高島屋が扱っていないブランドも多くそろえている。顧客層や品ぞろえを相互補完し、事業拡大ができると判断した」と述べた。