ドコモ「らくらくスマートフォン」出足好調 シニア取り込み競争激化

2012.7.27 05:00

「らくらくスマホ」の操作画面には、ミスを防ぐため大きな文字やアイコンを配置した

「らくらくスマホ」の操作画面には、ミスを防ぐため大きな文字やアイコンを配置した【拡大】

 NTTドコモは26日、初めてスマートフォン(高機能携帯電話)を使う中高年向けに「らくらくスマートフォン」を8月1日に発売すると発表した。シニア向けスマホは、KDDI(au)やソフトバンクモバイルも発売しており、最大手のドコモがシニア向けスマホを発売することで、中高年の取り込み競争が本格化しそうだ。

 「らくらくスマートフォン」は、電話などを使うためのアイコンや文字を大きく表示。タッチパネルも押したことがはっきりわかるように工夫されている。

 料金プランは次世代高速通信対応のスマホの定額プランよりも3000円安い2980円の定額プランを設定した。

 ただ、アプリのダウンロードができないなど、通常のスマホに比べて機能は限定されている。20日の予約受付開始から1週間で2万台の申し込みを受けており、今年度内に50万台の目標に向け好調な滑り出しを見せている。

 一方、KDDIが5月に発売した音声通話が聞き取りやすいスマホ「アルバーノプログレッソ」は、振動で音を伝える機能を搭載し、「雑踏の中や耳の遠い高齢者でもクリアに聞こえる」(同社)のが特徴。ソフトバンクが昨年8月発売した「シンプルスマートフォン」は1画面に表示されるアイコンを通常の3分の1程度の6個に限定し、操作の選択肢も少なくするなどスマホ初心者に特化している。


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