【ニッポン経済図鑑】茨城空港 小さなロビー、メリット凝縮 (1/3ページ)

2012.8.20 05:00

 ■コスト削減へ 工夫積み重ね

 東京都心から常磐道を利用して1時間半ほど車で走ると、日本の空港で最も新しい茨城空港の姿がみえてくる。約2年半前の開港以降、来場者は6月末現在で累計220万人を数えた。乗客以外の見物客が約7割を占め、イベントが行われる週末を中心ににぎわいをみせる。

 「あれ、見えない…」。ターミナルビル2階の展望デッキで戸惑う人は少なくない。周囲の光景が角度によっては曇りガラスで遮られる。これでは離着陸する航空機の姿を楽しめない。

 滑走路を共同で利用している航空自衛隊百里基地を「国防上の理由」(空港関係者)で、詳しく観察できないようにするための措置だ。ただ、何とかして視界にとらえようとガラスの柱部分によじ登ったり、しゃがみ込んで隙間からのぞき込む見学者らは後を絶たない。他では見られない奇妙な見学風景が一種の空港名物と化している。

 茨城空港のキーワードは「コンパクト」。ビルの幅は約120メートル、奥行き約40メートル。第1ターミナルビルの幅が1キロを超える羽田空港に比べると、圧倒的に小さい。運営する茨城県開発公社によると、国内外の路線に対応したターミナルビルでは国内で最小規模という。小さいゆえに、すぐに搭乗チェックを済ませられるメリットがある。

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