肌の保湿や脱毛・除毛などのケアができる美容家電のユーザー層が急速に広がってきた。身だしなみに気を遣う男性の増加や、外出先で「エステ」できる携帯機器の人気が追い風となっている。
野村総合研究所によると、2010年に約1200億円だった国内市場規模は、13年には25%増の約1500億円に拡大する見通し。デジタル家電市場の低迷が続く中で貴重な商機を逃すまいと、メーカーや量販店は体験会などを積極展開し、製品の認知度アップに力を注ぐ。
「今まで美容家電と縁遠かったビジネスマンにこそ、試してほしい」。パナソニックは20日、東海道新幹線の乗客らを対象に24日まで行う美容家電のレンタル体験会をスタートした。
貸し出すのは、仕事で疲れた眼や周囲の皮膚を、約40度の蒸気とマッサージで癒やす新製品「目もとエステ」(9月1日発売、想定価格1万8000円)。品川駅と新大阪駅に100台準備し、乗車中や1泊2日レンタルで効果を実感してもらう。