12日から稼働するジェットスター・ジャパンの国内線チェックインカウンター=成田国際空港第2旅客ターミナル【拡大】
相次ぐ格安航空会社(LCC)の就航に対応し、国内の主要空港がLCC向けの施設整備を急いでいる。成田国際空港は12日からLCC向けの国内線施設の運用を暫定的に開始するほか、10月には那覇、関西国際空港でそれぞれLCC専用ターミナルを稼働する。
今年の夏休みの利用で、大手を上回る高い搭乗率を記録したLCCに対する利便性向上をてこに、空港の集客力を高める狙いだ。
成田空港は、投資額約23億円をかけ、昨年度から2年間、国内線機能の強化に動いている。LCC利用客の利便性を高めるため、現在の第2旅客ターミナルビルの一角にLCC向け国内線施設を暫定的に設け、12日から稼働させる。
具体的には、この施設は7月に就航した日本航空系LCCジェットスター・ジャパンの搭乗者が出発・到着時に利用する。「これまで空港内に分散していたチェックイン機能、手荷物の預け・受け取り場所を1カ所に集約した」(同空港旅客ターミナル部の上村博明さん)。一方で、低コストが売りのLCC向け施設らしく、天井板を省いたり、サイン(看板)照明を取りやめたり、設備の簡素化に努めた。