商品の製造過程を観察できる工場見学が人気を呼んでいる。埼玉県内でも菓子製造大手「江崎グリコ」が、東日本最大の製造拠点となる北本工場(北本市中丸)に見学施設「グリコピア・イースト」を今月オープンし、連日、大勢の見学客でにぎわいを見せている。
企業側もPRを兼ねて積極的に取り組んでいるほか、県も工場見学を観光資源として生かす方針だ。(市岡豊大)
江崎グリコが北本工場に開設したグリコピア・イーストは初日から見学客が殺到。今月予約できる12月末までは満員となっている。見どころは人気商品「プリッツ」を1日5万5千個作り出す製造ラインだ。機械から絞り出された細長い生地がオーブンを通ると、焼き色が付いて出てくる過程がガラス窓越しに見学できる。
年配の客に人気なのは大正時代から商品に付けている歴代「おまけ」の一部約1500種が並ぶ展示コーナー。おまけは昭和初期には戦艦のミニチュアなど時代を色濃く反映している。