家電のエネルギーを制御するパナソニックの「AiSEG(アイセグ)」【拡大】
パナソニックと東芝が、情報技術(IT)を駆使して家庭の消費電力を管理し節電につなげる「ホームエネルギーマネジメントシステム」(HEMS)の中核制御装置を相次ぎ開発、発売している。家庭の消費電力が増えると自動でエアコンの温度を調整したり、IHクッキングヒーターの火力を弱めたりして節電できるのが特徴。消費電力をモニター上で表示し、節電行動も促す。中核装置を握ることで、最も相性の良い自社ブランド製品を家電の新規購入時や買い替え時に選択してもらう狙いがあり、テレビを中心に国内販売が低迷するなか、参入加速は必至の情勢だ。
「快適な生活をしながら、節電もできる」
パナソニックが今月21日に発売するHEMSの中核機器「アイセグ」。同社が9月11日に都内で開いた発表会で、長栄周作副社長は装置を導入するメリットをこう強調した。
アイセグは、いわば家庭内の家電製品の司令塔的存在だ。たとえば猛暑時に、家庭内の消費電力が急増すると、エアコンの温度調整を行ったり、洗濯機の回転速度を緩めたりと節電を自動で考えて実行する仕組み。