JFEスチールは31日、タイ鉄鋼大手の「サハビリヤスチール」(SSI)に出資し、同社などとの合弁会社への出資比率も引き上げると発表した。株式の取得費は計50億円で、自動車生産の伸びが見込まれるタイでの事業基盤を強化するのが狙い。両社への技術支援を通じて品質向上を図り、現地の日系自動車メーカーなどへの拡販につなげる。
JFEスチールはSSIの増資に応じて、約20億円で株式を取得。増資完了後の出資比率は3.1%となる見通し。また、SSIなどとの合弁会社で、主に日系自動車メーカー向けに冷延鋼板を製造する「タイコールドロールドスチール」(TCR)の株式を約30億円でSSIから買い取り、出資比率を引き上げる。株式取得後のJFE商事と合わせたJFEグループの出資比率は計36.04%で、SSIと並んで筆頭株主となる。
JFEスチールはSSIとTCRへの資本参加や出資比率の引き上げで関係を強化し、両社との鋼材取引の拡大を目指す。技術支援による品質向上や品種の多様化も進め、現地生産を強化する日系自動車メーカーなどの要請に対応。「タイを含めた東南アジア諸国連合(ASEAN)各国における成長戦略を強力に推進する」(刀根達海外事業総括室主任部員)考えだ。