東芝テックは12日、加熱すると文字や画像が消える特殊なトナー(粉末)を使い、用紙を再利用できるようにした新型複合機システム「ループス」を開発したと発表した。
来年2月から日本や海外で商品化する。新製品の鍵となる専用トナーは、文具メーカーのパイロットと共同開発した。エコ志向の企業に売り込む。
新製品は、コピー装置と印刷された用紙を加熱して消色する装置の2台セットで使用する。消色装置は、A4用紙30枚の印刷物を1分間で消せる。
東芝テックによると、従来品と比べ用紙の購入・廃棄費用を約8割削減でき、再利用による二酸化炭素排出も57%削減できるという。