上海に向け滑走路へ向かう春秋航空の旅客機=7月22日、茨城県小美玉市の茨城空港【拡大】
中国の格安航空会社(LCC)、春秋航空(上海市)が来秋をめどに、成田空港を拠点に日本の国内線への参入を計画していることが27日、明らかになった。すでに日本法人を設立して準備に入っている。
春秋は2010年から上海-茨城線を就航。現在は上海-高松、佐賀の計3国際路線を運営しているが、LCCの就航が相次ぐ国内線は事業拡大の余地があると判断したとみられる。春秋は茨城線では片道で最安値4000円で提供するなど“激安”が売り物で、春秋が参入すれば低価格競争が一層進みそうだ。
関係者によると、春秋は10月末に日本法人「春秋航空日本」(東京都墨田区)を資本金15億円で設立した。だが、国内線に参入するためには航空法の外資上限規制33%をクリアする必要があるため、13年秋までに日本企業からの出資も得て60億円まで増資する方針だ。