ローソンがヤフーと協力し、来年1月中旬からインターネットを使った商品の宅配サービスを始めることが4日、分かった。来店が難しいシニアや主婦を中心に拡大する宅配需要に対応することで、消費者の利便性を向上させる。
ローソンはすでにネット通販を手掛けているが、国内最大のポータルサイトを運営するヤフーの集客力を生かし、利用者拡大を図る。
ローソンとヤフーは6月にスマートフォン(高機能携帯電話)事業で提携。ローソンが51%、ヤフーが49%を出資し設立した「スマートキッチン」が注文用の専用サイトを立ち上げ、ローソンで販売する食品や日用品など約2千点を加えた計1万1千品目の商品を取り扱う。顧客が注文すると週1回、指定時間帯に定期的に商品が配送されるシステム。3月までに品数を2倍に拡大し、平成27年度に売上高1千億円を目指す。
コンビニの宅配サービスは、セブン-イレブン・ジャパンが7月から電気自動車(EV)を使った宅配事業を始めているほか、ファミリーマートも傘下の高齢者向け弁当宅配会社の配送網を活用した宅配サービスを予定している。