三井物産は21日、米石油大手アナダルコと共同で探査中のアフリカ・モザンビーク沖のガス田開発で、LNG(液化天然ガス)基地の基本設計を日揮などの3国際企業連合に発注した、と発表した。
隣接鉱区で開発する伊ENI(炭化水素公社)などと共同で建設を計画、年産規模は2000万トンと単一の基地としては世界最大規模。事業費は1兆円を超えるとみられる。2018年から計画している三井物産のLNG輸入が具体化してきた。
LNG基地は、モザンビーク北部のカーボ・デルガード地区に建設する。基本設計を発注したのは、日揮と米フロアー・トランスワールド・サービセス連合、千代田化工建設と米CB&I連合、米ベクテルの3グループで、13年末ごろに詳細設計者を選定する見通し。
三井物産などが開発する隣接鉱区では、伊ENIや韓国ガス公社などが開発を行っており、大規模な埋蔵量が確認された。このため、モザンビーク政府の意向も受け、三井物産とENIの両企業連合で年産2000万トン(500万トン4系列)のLNG基地を建設、18年中に生産開始することで合意した。将来的には、年産5000万トンまで拡張できるとしている。
同ガス田の埋蔵量は、現時点で最大60兆立方フィートと世界最大規模。三井物産連合は年1000万トンのLNGを生産、このうち500万トン程度を日本向けに輸出する計画だ。