相次ぎ就航した国内系格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパン、エアアジア・ジャパンの旅客機=昨年9月、成田空港【拡大】
■消費 二極化から多極化へ
各地の百貨店などで2日、初売りセールが始まった。開店前からの長蛇の列、ごった返す売り場の光景は、ようやく消費者の購買意欲が戻り始めたかと思わせる半面、消費者の節約志向がいかに根強いかを示すものともいえる。安倍晋三政権が目指す「脱デフレ」には、政策支援に加え、付加価値を付けて新しい需要を掘り起こす企業の創意工夫が求められる。厳しい消費者の目線によって鍛えられた企業が生み出しつつある「消費を引き出す創意工夫」を追った。
◆LCC路線網拡大
三越日本橋本店(東京都中央区)は開店を10分繰り上げて同9時50分にした。福袋の売り場はお目当ての品を一刻も早く手に入れたい買い物客で大盛況。高島屋東京店(同)は高級ブランドのタオルや食器、寝具などの日用品を集めた福袋の特設会場を新たに設置した。「不況で実需品の人気が高いとみた」(同店)ためで、中身は価格の2、3倍の価値がある商品ぞろい。人気商品は開店直後に売り切れるなど好評で、初日の売上高は前年比4%増の見込み。
デフレが生んだ新しい動きが、昨年の流行語大賞のトップテンにも選ばれた「格安航空会社(LCC)」だ。
全日本空輸、日本航空がそれぞれ出資する国内系3社が運航を始めた「LCC元年」の昨年、国内、国際各路線の片道料金は一気に数千円の水準まで下がり、「空の価格破壊」を引き起こした。関西空港を拠点にするピーチ・アビエーションの井上慎一CEO(最高経営責任者)は「若者からシニアまで、特に初めて飛行機を利用する方が多い」と説明する。