JR大阪駅北側で開発が進む再開発地区「うめきた」。中央が2期開発区域(梅田貨物駅)=平成24年12月12日、大阪市北区(本社ヘリから門井聡撮影)【拡大】
グランフロント大阪の中核施設は、Bブロックに入る産学連携拠点「ナレッジキャピタル」だ。KDDIや大阪大など49社・団体の入居が決まっており、一般の人との先端技術の交流を図る。近畿大学が世界で初めて完全養殖に成功したクロマグロが手軽に味わえる料理店は早くも話題となっている。
このほか、オフィスはA、Bブロックに入居。また、来夏にはBブロックに英国系高級ホテル「インターコンチネンタルホテル大阪」が開業し、Cブロックには1億円を超える物件も有する高級マンションが入る。
経済効果は年間1500億円
街開きに向け、準備が進むグランフロント大阪。民間シンクタンクのりそな総合研究所はオープン後の経済効果を少なくとも年間1千億~1500億円と見込む。荒木秀之主席研究員は「都心で買い物をしたことがないような層など新たな需要の取り込みが重要」とした上で、「大きな力を秘めている」と分析する。
大阪キタでは昨年11月に阪急百貨店梅田本店が全面開業するなど、商業施設の集積が進む。