味の素は、2013年度にもケニアなど東アフリカに進出することを明らかにした。同地域はケニアなど5カ国が加盟する東アフリカ共同体(EAC)を中心に経済が成長しており、中間層やその予備軍に先手を打ち、消費意欲の取り込みを図る。
味の素はケニアなどに拠点を設け、うま味調味料「味の素」の販売を検討している。アフリカ市場では、スイスの大手食品会社ネスレなどが先行するが、「どんな料理にでもあう『味の素』の特長をいかしたい」(伊藤雅俊社長)と差別化を図る。
同社は昨年1月、エジプトで「味の素」の販売を始め、西アフリカのコートジボワールで現地法人を設立した。新たに東側にも拠点を置くことでアフリカ市場での事業を拡大する。
現在、26カ国・地域で事業展開し、新興国開拓で2011年度に51%の海外利益率を13年度には56%に引き上げる計画だ。