帝国ホテルのPB商品「オリジナルスティックチョコレート」の売れ行きは好調だ=東京駅のセントラルストリート【拡大】
ブランド力を生かしたプライベートブランド(PB=自主企画)商品に有名ホテル各社が注力し始めた。帝国ホテルが昨年発売したスティックチョコレートの詰め合わせが、発売1カ月で1万8000本を売り上げるヒットを記録。プリンスホテルも、自社開発のミネラルウオーターが、目標を大きく上回る売行きだ。安さだけでない高付加価値PBという新たな潮流になりつつある。
帝国ホテルは、昨年10月、東京駅改札内の商業施設「セントラルストリート」内に店舗を開業した。中でも東京駅丸の内駅舎をデザインしたスティックチョコレート詰め合わせが、10本入り1260円と買いやすい価格も手伝い、幅広い世代に受けた。
一方、プリンスホテルは、新潟県の六日町八海山スキー場を運営している強みを生かし、スキー場で採取したミネラルウオーター「南魚沼のおいしい湧き水」(2リットル、320円)を商品化。新潟県南魚沼市の道の駅でも販売するなど販路も広げ、「昨年4月から10月までで、目標の約4倍の売り上げ」(マーケティング部)という。