ソフトバンクモバイルが新規参入する衛星携帯電話サービスについて、割賦販売方式の活用で端末価格を実質無料にすることが29日、分かった。サービスは2月下旬に始める。先行するNTTドコモやKDDIなどに対抗し、自治体や企業の災害対策用などとして普及を目指す。
衛星携帯電話の端末は低価格化しているものの、1台当たり9万円前後。ソフトバンクは端末価格を5万円程度に設定するとみられ、さらに毎月の通信料から約2000円を割り引くことで、端末料金を実質無料とする。
2年契約の場合、無料通話1000円分を含めた月額基本料が4900円。通話料は1分当たり160円とドコモやKDDIとほぼ同水準だが、月額2000円を支払えば通話料を同40円に割り引くメニューも用意する。
ソフトバンクは昨年12月、総務省から衛星通信事業の免許を取得。アラブ首長国連邦(UAE)の衛星携帯電話事業者「スラーヤ」の回線を借りてサービスを提供する。