日航は、日中関係悪化の影響が予想を下回っているため、通期見通しを上方修正。売上高は前期比1.9%増の1兆2280億円(従来予想1兆2150億円)、営業利益は9.2%減の1860億円(従来予想1650億円)。全日空は予想を据え置いた。
ただ、先行きに関してはB787問題が業績の足を引っ張る懸念は強い。日航はB787の運航停止が3月末までに11億円の減収要因となる見通し。全日空も1月だけで14億円の減収になった。
日航の植木義晴社長は決算会見で、「(4月以降は)今よりも(整備や代替機確保の)効率を上げるのは難しい」と述べた。
≪大手航空2社の2012年4~12月期連結決算≫
社 名 売上高 営業利益 最終利益
全日本空輸 1兆1321(5.8) 1075(18.0) 522(54.6)
日本航空 9420(3.6) 1581(▲2.2) 1406(▲3.7)
※単位:億円、カッコ内は前年同期比増減率%、▲はマイナス