三菱自動車の新型「ミラージュ」【拡大】
三菱自動車が5日に発表した2012年4~12月期連結決算は、昨年12月に届け出た軽自動車のリコール(回収・無償修理)費用などとして167億円を計上したものの、小型車「ミラージュ」やSUV(スポーツ用多目的車)「アウトランダー」の販売好調が寄与し、営業利益は前年同期比6.3%増の409億円、最終利益は27.3%増の173億円と増益となった。売上高は0.8%減の1兆2826億円。
今後はサービスキャンペーンなどリコール対策を強化する姿勢を示した。
同社の青砥修一常務はリコールの影響について、「国内販売にも影響があると思うが、実際には大きなダメージというところまではいっていない」と述べた。
同社は05年に把握した軽自動車のエンジンオイル漏れの不具合情報への対応に不適切な点があり、昨年12月に約122万台のリコールを届け出ていた。
一方、13年3月期の業績見通しでは、国内や欧州などの新車販売低迷を織り込み、売上高を従来予想比200億円減の1兆8100億円、営業利益は160億円減の640億円に下方修正したが、最終利益130億円は据え置いた。