民主化が進み、経済成長が見込めるミャンマーに進出する日本企業が増えている。王子ホールディングスは6日、ミャンマーに木材加工工場を建設する方針を明らかにした。また、スズキは同日、全額出資子会社を設立し5月から小型トラックの生産を開始すると正式発表した。
アジアで紙需要増
王子が進出を決めたのは、アジアで紙需要の大幅な増加が見込めるためだ。すでにヤンゴン北部のミンガラドン工業団地に用地を取得、数年後に製紙用チップ原料や住宅建材の生産を目指す。工場は同国の外資規制に従い、8割を王子、2割を現地企業が資金を供出する見込みで、現在詳細を詰めている。
同工業団地は1998年に完成。ミャンマーで唯一外資を受け入れており、日系企業のほか韓国や中国系企業も進出している。工場建設に必要な電力や上下水道などのインフラも整備されていることから、王子は単独でも進出可能と判断した。