マックカフェバイバリスタ=東京都渋谷区【拡大】
コンビニも“本格展開” フード販売と相乗効果
専門のカフェチェーン以外の新規参入で、コーヒーをめぐる顧客争奪戦が激しさを増している。
コーヒー目当ての来店客が他の商品を購入する副次的な効果も見込めることから、ファストフード店やコンビニエンスストアまでが「本格的なコーヒー」のサービスを展開。若年層を中心に広がる脱アルコールの流れも背景に、コーヒーの需要はさらなる拡大も予想されており、業界の垣根を越えた乱戦の様相を呈している。
数少ない成長分野
午前9時すぎ。オフィスビルが立ち並ぶ東京・麹町駅前のセブン-イレブン店内で、出勤途中のサラリーマンらがレジ横に列をなしていた。お目当てはモノトーン調のデザインをしたコーヒーサーバーのサービス「セブンカフェ」。
来店客はレジで100円(レギュラーサイズ)を払って専用カップを受け取り、サーバーからコーヒーをいれる。近くに勤務する女性会社員(31)は「この安さで、この味なら満足。コンビニだとパンなども一緒に買えて便利」と話す。