ボーイング、787問題で会見 「数週間以内に運航再開」

2013.3.16 06:30

 米ボーイング民間航空機部門のレイモンド・コナー社長は15日、都内で記者会見し、バッテリーのトラブルで運航停止となっている「787」の改善策について説明。改良したバッテリーを搭載した試験飛行など一連の手続きが順調に進めば、「経験則から考えて数週間以内」に運航を再開できるとの見通しを示した。

 ボーイングはバッテリーの改善策をまとめ、12日に米連邦航空局(FAA)から承認を受けた。改善策をもとに試験飛行を始め、安全性が確認できればFAAが運航再開を承認。それを国土交通省が追認した上で、各航空会社が再開時期を判断する。

 ただ事故調査は難航、FAAの承認がいつになるかは不透明な状況だ。国土交通省も「再発防止と安全性確保が大前提で、再開時期をいう段階ではない」(航空局)と慎重な見方を示している。航空会社も「FAAの承認が出てから検討する」(日本航空)としている。

 ボーイングの改善案は(1)バッテリー内部の8つのリチウムイオン電池を絶縁シートで耐熱(2)充・放電時の電圧差を小さくするなど充電器の設計変更(3)ステンレス製容器に格納し空気の流入を遮断、排出用ダクトで煙を放出し防火-など。

 コナー社長は会見で、「787は部品の35%が日本製で、日本とともにつくった航空機。今後も日本と一緒にやっていきたい」と述べた。

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