ブタジエンの新製法は昭和電工だけにとどまらない。三菱化学、旭化成もブタジエンに熱い視線を注いでいる。
生き残りへ希少品開発模索
水島コンビナート(岡山県倉敷市)を共同運営する両社は、B-B留分からブタジエンを抽出した残りのブテンと呼ばれる成分に着目。現状、ブテンは燃料程度にしか使われていないが、両社は触媒技術を利用しブタジエンにする新技術を検証中だ。それぞれ水島コンビナート内に試験プラントを設け、実用化へ向けた準備を進めている。
シェールガス革命の大きなうねりで、今や「石化業界の過去の常識が通用しない」(石化メーカー関係者)時代に突入した。「ほんの数年前までは、石化産業はエチレンでもうけるのが本線だった。副生物はいかに処分するか、という程度にしか扱われなかった」という前提が大きく崩れつつある。
シェールガス革命を逆手にとって、他社ではできない独自技術で付加価値品を生み出すという流れ。「希少価値のある化学品がチャンスの種になりつつある」と石化関係者。国内縮小が避けられない石化業界にとって、ピンチをチャンスに変えるタイミングは今しかないかもしれない。(兼松康)