楽天の三木谷浩史会長兼社長が代表理事を務める経済団体「新経済連盟」(新経連)が、安倍晋三首相との親密ぶりをアピールしている。「イノベーションで経済界の新陳代謝を促したい」という三木谷氏の存在感は増すばかりだ。
新経連は16日、都内のホテルで日米のインターネット関連企業トップらによるシンポジウム「新経済サミット2013」を開いた。
集まった約1500人の聴衆を前に三木谷氏は安倍首相のビデオメッセージを披露。前日午後にはシンポジウムの登壇者を伴って官邸に首相を表敬訪問し、同日夜の前夜祭にも首相を招待した。
北朝鮮情勢の緊迫化など厳しい日程を裂いて日本の首相が何度も同じ経済団体の催しに顔を出すのは極めて異例だ。
前夜祭で安倍氏は「日本が経済を復活させ力強く成長していくには、みなさんの活躍が鍵になる」と会場の参加者にエールを送り、三木谷氏と握手を交わしながらカメラの前でポーズを取った。