ゴルフのコンペでは、飛距離を競う「ドラコンホール」を迎えると、誰もがドライバーを握る手に力が入る。“飛ばし”に対する思い入れは、プロ、アマ問わずすべてのゴルファー共通だ。
グローブライドの開発陣は、前身であるダイワ精工時代の平成14年に「ONOFF(オノフ)」ブランドを立ち上げ、ドライバーの飛距離を伸ばすことを最重点課題にしてきた。9代目となる「25年モデル」では、従来に比べさらに約5~10ヤードアップさせるなど、実績を積み重ねている。
ゴルフでは、インパクト時のヘッドスピードやボールがスピン(回転)する回数など、さまざまな要素が絡み合って飛距離につながる。オノフの新モデルの開発陣は「スピン量の引き下げを最大の目標」に掲げた。
ドライバーでは、ボールが当たるヘッドのフェース部の縦の長さが短く、底側から上部までの厚さが薄いものを「シャローフェース」と呼ぶ。24年モデルまではシャローフェースを採用し、重心を低くすることによって、低スピン化を追求してきた。しかし、この構造の場合、フェースの中心(スイートスポット)からフェース上部までの長さとなる「有効打点距離」が短くなるというジレンマも抱えていた。