「ONOFF」“飛ばし”に手応え 釣り具メーカーの強み活かす (1/5ページ)

2013.4.21 18:00

順次開催している試打会でも、「飛び」に関する評価は高い

順次開催している試打会でも、「飛び」に関する評価は高い【拡大】

  • 左から順に、アイアン担当の飯嶋淳さん、ドライバーの開発に携わった山口利道さん、フェアウェイウッドを担当した大西正人さん
  • 釣り具の大手だけに、自社開発のシャフトの性能に対する評価は高い
  • 顧客の要望に応え、特別仕様のシャフトと組み合わせ、最適なクラブをつくるサービスも

 ゴルフのコンペでは、飛距離を競う「ドラコンホール」を迎えると、誰もがドライバーを握る手に力が入る。“飛ばし”に対する思い入れは、プロ、アマ問わずすべてのゴルファー共通だ。

 グローブライドの開発陣は、前身であるダイワ精工時代の平成14年に「ONOFF(オノフ)」ブランドを立ち上げ、ドライバーの飛距離を伸ばすことを最重点課題にしてきた。9代目となる「25年モデル」では、従来に比べさらに約5~10ヤードアップさせるなど、実績を積み重ねている。

 ゴルフでは、インパクト時のヘッドスピードやボールがスピン(回転)する回数など、さまざまな要素が絡み合って飛距離につながる。オノフの新モデルの開発陣は「スピン量の引き下げを最大の目標」に掲げた。

 ドライバーでは、ボールが当たるヘッドのフェース部の縦の長さが短く、底側から上部までの厚さが薄いものを「シャローフェース」と呼ぶ。24年モデルまではシャローフェースを採用し、重心を低くすることによって、低スピン化を追求してきた。しかし、この構造の場合、フェースの中心(スイートスポット)からフェース上部までの長さとなる「有効打点距離」が短くなるというジレンマも抱えていた。

フェース部を厚くした「ディープフェース」を採用

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