石油元売り最大手のJX日鉱日石エネルギーは22日、植物由来のバイオ燃料を配合したバイオガソリンを仙台製油所(仙台市)で製造し、5月1日から東北地方で販売開始すると発表した。
これで同社の8製油所全てでバイオガソリンの製造体制が整い、取り扱い給油所数は26都道府県の約3200カ所になる。
東北では岩手、宮城、山形、福島の4県にある約360カ所の給油所で販売する。仙台製油所が東日本大震災で被災して昨年3月まで停止したため、当初予定の昨年夏から販売開始が遅れたという。
バイオガソリンはサトウキビなどの植物を原料にして製造したバイオ燃料をレギュラーガソリンに1%以上配合する。価格は通常のレギュラーガソリンと同水準。原料の植物が成長過程で大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収するため、燃焼しても排出量が増えないとみなされており、国が普及を後押ししている。