小田急バス 「遺失物管理システム」導入 6拠点で稼働

2013.5.6 07:00

 小田急バス(東京都調布市)は、日立ソリューションズ(東京都品川区)の「遺失物管理システム」を導入した。遺失物情報をサーバーで一括管理するため、顧客からの問い合わせに迅速に対応できる。サービス向上と遺失物の管理業務の効率化につながる。

 人が多く集まる施設を運営する会社は、遺失物法に基づき、拾得物を一定期間内に物品、形状、拾得日時、場所、拾得者氏名、住所などを記した届け出書とともに、拾得物を警察署に提出する必要がある。

 同システムはこれらの情報を一元管理し、検索機能により利用者からの問い合わせに迅速に対応でき、返還手続きなど事務処理も容易になる。情報入力では日付をカレンダーから選択でき、その他の情報もリストから選択式で入力できるなど、作業者の負担が少なく正確な情報入力を可能にした。

 小田急バスは営業所6拠点で3月16日に同システムを稼働させた。今年度中をめどに本社の「お客さまセンター」にも採用する計画だ。営業所のみで対応していた遺失物の検索を同センターでも行うことで、顧客サービスの向上につなげる。

 小田急バスは一般路線バス60路線と空港連絡バス4路線を運行。1日に約20万人の利用があり、遺失物は年間2万6000件、利用者からの問い合わせは月平均2000件以上に達する。これまでは遺失物管理業務を6営業所で個別に手作業で行っていた。

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