江部秀社長(左から2人目)【拡大】
電子部品メーカーのタイコ エレクトロニクス ジャパン(川崎市高津区)は8日、静岡県掛川市で建設を進めていた新工場の完工式を開いた。電気自動車やハイブリッドカー向けコネクターなど最先端部品の開発から生産までを一貫して行う。
新工場は、受注から納入までのプロセスを改革した高効率工場で、最大出力1079キロワット(戸建て住宅約250軒分)の太陽光発電設備を設置するなど、自然環境にも配慮した。
総工費は約60億円で、総敷地面積は約6万5000平方メートル、延べ床面積は約2万4100平方メートル。
同社は現在、国内では静岡県焼津市と茨城県稲敷市に生産拠点を持つが、同日、現地で会見した江部秀社長は「品質、コストとも日本で最高のものをつくる。掛川から日本の元気を発信するような良い例としたい」と述べ、高い製品開発とモノづくりにおける日本での中核拠点にする考えを示した。