「円安効果」で、関西への外国人旅行客が増加している=11日午前、大阪市中央区の千日前道具屋筋商店街【拡大】
一時1ドル=102円に迫る水準まで加速した円安。恩恵は輸出産業だけにとどまらず、外国人観光客の増加にもつながっている。
関西国際空港では格安航空会社(LCC)就航の増加などもあり、外国人旅客数が過去最高を記録。百貨店でも外国人客向けの売り上げが急増している。東日本大震災、日中関係の悪化などで一時期減少した関西への外国人客だが、にぎわいを取り戻しつつある。
新関西国際空港会社が発表した3月の外国人旅客数は36万5490人(前年同月比37%増)。3月としては平成6年の開港以来最多となった。日本人旅客数(1%増)に比べ、外国人客の伸びが目立つ。同社は「LCC就航による国際線の増加に加え、円安などの影響もある」と分析する。