プラント建設大手の日揮は13日、1月に発生したアルジェリアの人質事件の影響で中断していた同国南部のガシツュイユでのガスプラント建設を4月中旬に再開したことを明らかにした。イスラム過激派武装勢力の襲撃を受けたイナメナスのガス田施設は「セキュリティー強化に関して話し合い中」(佐藤雅之副社長)とするにとどめた。
同国内では、原油処理施設を建設するビルセバでの工事も中断していたが、安全を確認した上で再開を目指す方針。
一方、同日発表した2013年3月期連結決算は、液化天然ガス(LNG)の需要増を背景にしたプラント受注の増加などで売上高は前期比12.1%増の6246億円、最終利益は18.1%増で過去最高の461億円となった。事件の業績への影響については「顧客と交渉中なので数字は控える」(佐藤副社長)として、明示しなかった。