川崎重工業が受注した地下鉄車両のイメージ【拡大】
川崎重工業は16日、米ワシントンを中心に地下鉄を運営する公共交通機関、ワシントン首都圏交通局(WMATA)から地下鉄車両(7000系)100両を新たに受注したと発表した。契約額は約1億8400万ドル(約188億円)で、納期は2018年8月を予定している。
10年に車両を受注した際のオプション契約が今回行使され、受注車両の合計は528両、契約総額は10億7000万ドルになる。
WMATAはダレス国際空港への延伸計画や既存車両の老朽化に伴い、新車両の導入を決めた。車両はステンレス鋼製で、デジタルコンテンツ表示装置などの最新システムを備える。
米国ではオバマ政権が交通インフラの整備を推進しており、川崎重工は現地に製造拠点を構え、需要の取り込みに向けた受注活動に力を入れている。同社は成長が続く東南アジアなどへの展開も加速し、12年度に1299億円だった車両事業の売上高を15年度には1800億円に引き上げたい考えだ。