東京都内のガソリンスタンド。円安でトラックの燃料が高騰している【拡大】
イラン情勢の緊迫化などを背景に軽油価格が上昇した昨年も日比谷公会堂に約2500人を集めて、運輸関連の業界団体とともに集会を開いた。
同協会によると、トラック業者のほとんどが立場の弱い中小・零細企業。顧客である荷主は大企業が多いため、価格転嫁が受け入れられる割合は12%程度にとどまる。
長距離輸送のトラック業者の中には、輸送費に占める燃料費の割合が通常よりも12~13ポイント高い40%に達するところもあり、「走れば走るだけ赤字になっている」という厳しい経営環境におかれている。
同協会が3月に実施したアンケートで、軽油価格の高騰が続いた場合に事業継続できるかを尋ねたところ、「経営努力にも限界があり、将来の事業継続に不安がある」と回答した業者は54.1%にのぼった。