新日鉄住金エンジ 霧島地熱の株式、15%取得 蒸気供給事業など視野

2013.5.22 07:00

 新日鉄住金エンジニアリングは21日、九州電力の大霧(おおぎり)地熱発電所(鹿児島県)で蒸気の供給を手がける「霧島地熱」(同)の株式15%を取得したと発表した。蒸気供給事業の操業や設備のメンテナンスに関するノウハウを拡充するのが目的。今後、O&M(運転とメンテナンス)サービスの提供など地熱発電全般のソリューション事業を展開し、2015年以降に年間50億円の売り上げを目指す。

 新日鉄住金エンジは国内で稼働中の地熱発電所17カ所のうち9カ所に、蒸気の生産設備と輸送パイプラインを納入した実績があり、東北などでは発電所が立地する地元施設への熱水供給設備なども手がけている。地熱発電事業の強化に向け、4月1日付で「エネルギーソリューション事業部」を新設し、同事業部内の電力小売り事業と連携して地熱発電による電力の買い取りや販売にも取り組む方針。インドネシアなど海外への進出も検討する。

 地底には、高温のマグマで熱せられた高圧の水が閉じ込められている。地熱発電は井戸を掘ってこれをくみ上げ、気水分離器を使って取り出した蒸気でタービンを回し電力を生み出している。蒸気と切り離した熱水は別の井戸を通じて地中に戻す。純国産の再生可能エネルギーを利用して電力を安定供給でき、環境への負荷も少ないメリットがある。

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