NTTドコモの新事業の売上高【拡大】
NTTドコモが新規事業の強化に乗り出している。本業の携帯電話の普及率が100%を超え、市場そのものに飽和感が強まっているためだ。しかも、事業者間の料金競争が激しくなっており、ARPU(契約者1人の月間収入)の上昇も見込めない。約6000万を超える顧客基盤を生かし、通信以外の事業を広げ、新たな収益源の育成を急ぐ。
「おいしい有機野菜をご自宅にお届けします」。首都圏のとあるドコモショップで、スマートフォン(高機能携帯電話)とともに店員が来店客に勧めたのは、有機野菜や無添加食品の通販事業を手がける「らでぃっしゅぼーや」のサービスだ。
有機野菜など170品目
ドコモは昨年3月に同社を買収。同11月には、首都圏のドコモショップ約40店舗で同サービス会員契約の取次業務を試験的に始めた。好評だったため、今年4月には関東・甲信越を中心に全国の約900店舗に拡大。さらに、10月には全国の約2400店舗に広げる。