アイリスオーヤマのペット用ドライヤー。両手を使って毛を乾かすことができる【拡大】
電機各社がペットの飼い主をターゲットにした家電製品を強化している。専用の脱臭機やドライヤーなどペットとの暮らしを快適にする製品を投入し、「ペットは子供同然」という愛好家の“親心”をくすぐる。テレビなどデジタル家電の販売が伸び悩む中、収益を支える事業の一つに育てたい考えだ。
富士通ゼネラルは7月、脱臭機「プラズィオン」のペット専用モデルの新製品(想定価格約1万9800円)を売り出す。「臭いをしっかり取り除きたい」というニーズに応え、20畳用に大容量化を図り、年間販売台数は10畳用の現行モデルの約2.5倍を見込んでいる。
一般用で採用している加湿機能などを省いてコストを抑えたほか、犬の足跡などをあしらったシールで飾れるようにするなど愛好家の好みを意識した。ペット用品の通信販売サイトに加え、テレビ通販やカタログ通販にも販路を広げて拡販を狙う。