日清食品ホールディングスの無人島サバイバル研修。苦労しながら火をおこす社員たち=平成24年9月、広島県(日清食品HD提供)【拡大】
夕飯用の魚を釣りに出かけたり、貝を拾って食べたり、竹を割って作った器で米を炊いたり…。
即席麺大手の社員とあって、支給された小麦をこねて麺を作る参加者も。
寝場所もさまざまだ。木の枝にビニールシートをつるしてテントをつくったり、単純にくるまって寝たりと個性が表れるという。
極限状態で“骨太”の管理職を
「どんな状況でもやっていける骨太の管理職を養成したい」
日清HDの広報担当者はこう説明する。
過酷な環境の中で、自分だけを頼りに行動することで、判断力や発想力、発見力、忍耐力などを養うことができるという。
他の企業も同様の趣旨で、さまざまな管理職研修を実践しているが、日清HDは、研修の舞台に無人島を選んだことに深い意味がある。
広報担当者は「極限に近い状況だからこそ、肉体的にも精神的にも成長できる」(同社広報)と力を込める。