新経連のフォーラムで発言するモルガン・スタンレーMUFG証券のロバート・A・フェルドマン債券調査部長兼チーフエコノミスト=119日、都内のホテル(早坂礼子撮影)【拡大】
新経連は19日、都内のホテルでアベノミクスに関する公開討論会(フォーラム)を開いた。経済評論家の山崎元氏を進行役に、慶大の竹中平蔵教授、同大大学院の小幡績准教授、一橋大の小川英治副学長、モルガン・スタンレーMUFG証券のフェルドマン債券調査部長兼チーフエコノミストが約250人の聴衆を前にアベノミクスの現状分析と今後の課題で意見交換した。終了後三木谷浩史代表幹事は「大成功だ」と笑顔で語った。
討論会ではアベノミクスに対し「100%正しい」(竹中氏)「満塁ホームラン」(フェルドマン氏)などと高評価が目立ったが、成長戦略の実行では小幡氏が「規制緩和でイノベーションは起きない。既存勢力の効率化が近道だ」と持論を展開。小川氏が「規制緩和や法人減税で海外に出て行った工場を国内に戻すことが重要だ」と表明するなど意見が分かれた。