伊藤園の「健康体　還元性　水素水」が好調

　超高齢化社会に伴う健康意識の高まりを背景に、老化やがんなどの一因になるとされる「活性酸素」を効率的に除去したいと考える人が増えている。活性酸素を取り除く抗酸化力成分としてカテキンやポリフェノールなどが知られているが、中でも優れた抗酸化力で注目を集めているのが水素だ。

　伊藤園は早くから水素に着目し、２００８年にはインターネット通信販売限定の「健康体」ブランドから天然水に水素を含有させた「還元性　水素水」を発売した。大分の名湯「湯布院」にほど近い鹿鳴越（かなごえ）山系の伏流水を使い、のどごしの良い水素水に仕上げた。体液に近い弱アルカリ性の軟水で、体にやさしく浸透するという。

　容量は３１０ミリリットルで、水素が抜けにくいアルミ製のボトルを採用した。価格は１ケース（２４本入り）で４３２０円。同社の公式通販サイト「健康体」（ｗｗｗ．ｋｅｎｋｏｔａｉ．ｊｐ）で取り扱っている。

　「還元性　水素水」は発売以来、水素水の認知度の向上とともに、じわじわと販売数を伸ばしてきたが、昨年からマスメディアに盛んに取り上げられるようになり、売り上げが急増。熱心なリピーターに加えて新規顧客が増えており「前年比３倍の伸びが続いている」（木村隆・通信販売課課長）という。今後もまとめ買いの割引特典などで顧客の囲い込みを図り、さらなる販売増を目指す。