6月21日に開業した「マークイズみなとみらい」。日常の買い物ができる店舗も充実させた=横浜市西区【拡大】
三菱地所、三井不動産の不動産大手2社が、アウトレット商業施設に続き、大型ショッピングセンター(SC)でも出店競争を繰り広げている。三菱は今年度から大型SCのブランドを統一し「MARK IS(マークイズ)」として展開を開始。これに対し、三井は「ららぽーと」の既存施設の改装や新規出店で対抗する構えだ。
三菱は、4月に静岡市葵区、6月に横浜市西区のみなとみらい地区に相次ぎ「マークイズ」を開業した。「三菱地所が手がけたブランドイメージを分かりやすく打ち出す」ため、各地でバラバラだったSC名を統一した。
初年度の売上高目標は、静岡(入居店舗数148店)が180億円、続く横浜みなとみらい(189店)が250億円。杉山博孝社長は「老若男女が幅広く楽しめるモールとしたい」と期待を込める。今後の出店計画は未定だが、全国各地で旗艦店になりうる立地に出店する方針。
三菱が意識するのは、ライバル・三井のSC「ららぽーと」だ。同社の強みは大型SCを約30年運営してきたというノウハウだ。「さらに競争力を増す」(菰田正信社長)という狙いで、既存施設の大幅改装や新規出店計画など積極投資を続ける。