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鹿島は9日、医薬品工場の排水を無害化する技術を独自開発した装置・システムをパッケージ化し、新たに販売していくと発表した。今後、日本国内だけでなく、中国や東南アジアなど海外でインフルエンザ対策用のワクチンなどを製造する工場が増えると予想され、その建設需要を取り込む狙いがある。
新開発の装置・システムは、従来式に比べ、排水をためるタンクはなく、配管内で排水を連続的に熱処理することで、排水に含まれる有害な微生物・ウイルスを取り除く仕組みだ。排水タンクがないため装置の小型化が図れるほか、エネルギー消費量を最大8割削減できる優位性をアピールする。
特に、中国については、鹿島が技術特許の使用を許諾した日本メーカーが、中国の装置メーカーと合弁会社を設立。鹿島が拡販を目指す今回の装置・システムを中国内で製造、納入できる体制を整えたという。