神戸製鋼所の子会社、コベルコ建機は5日、2013年度から3カ年の中期経営計画を発表した。最終年度の15年度に売上高を3300億~3500億円(12年度実績は2678億円)、経常利益を200億~300億円(同68億円)に引き上げる目標を掲げた。欧米への再進出を進め、アジアなども含めた世界市場でのシェアを12年度の8%程度から15年度に10%に高めたい考えだ。
昨年末に建機・農機メーカー「CNHグローバル」(本社・オランダ)と包括提携を解消したことから、欧米市場では米国を最優先として今年中にディーラー網を構築。欧州も現地法人を軸にシェア確保を急ぐ。
一方、既に重機のシェアが20%以上になっている日本と東南アジアでは、収益重視の戦略に転換。販売済みの製品のアフターサービスや部品販売などに力を入れる。
東京都内で会見した藤岡純社長は「収益基盤を強化して、新興国と欧米を含め、ブランド価値を最大化したい」と述べた。