【講師のホンネ】大谷由里子 ハードで楽しい社会人学生生活 (1/2ページ)

2013.8.7 05:00

 4月から法政大学政策創造科の大学院の学生をしている。これが意外とハード。さすがに社会人ばかりなので、そんなに出席は言われない。

 ところが、リポートに課題がてんこ盛り。なんとか前倒しで単位を取りたくて、スケジュールの隙間を縫って授業の登録をした。土曜日は、終日。平日も月・火・木・金の午後6時半から9時半まで授業。仕事で出席できない日もあるので、出席できる日は、無理をしてでも行くようにしている。大学院の授業は、ディスカッションや議論を求められる。

 授業でディスカッションをするとハイテンションになるので、そのまま1時間ほど仲間と飲みに行く。自宅に帰ると0時近くになる。もちろん、次の日も仕事。完全に睡眠不足。それでも、なんでやっていられるのか。やっぱり、楽しい。机を並べる生徒は、とても個性的。経営者もいれば、大学からそのまま大学院に来た人もいる。士業の人たちもいれば、留学生にビジネスマンに主婦もいる。政治家の秘書もいれば、学校の先生もいる。そんな人たちが同級生。何よりも、授業がおもしろい。

 「雇用」に「CSR」に「都市文化」。文字だけ並べると、ほんとうに「難しそう」と思ってしまう。実際にわたしも、最初は、「これを今から勉強するの…」と、少しブルーになった。ところが、講義を受けてみると意外におもしろい。学生時代と違って、社会人をしている分、先生が言っていることが現実の社会を通してすごく分かる。

 それどころか、「そういうことだったんだ」「意外とわたし、分かっていなかったんだ」と、常に新しい発見がある。以前は、人の論文なんて興味もなかったけれど、課題なので、仕方なく読んでみたらこれが結構おもしろい。「世の中にこんな提言があったんだ」「事実は、そうなんだ」と、これまたワクワクするような発見がある。授業中の模擬であっても「政策提言」を作っていると、ホントに「政策提言」したくなってくる。(笑)

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