デロイトトーマツコンサルティングは20日までに、水素を燃料とする燃料電池車(FCV)の2025年の世界市場規模が約5兆3000億円に達するとの予測を発表した。同年の世界販売台数は約180万台の見通しで、15年予測の2000億円、4万台から大幅に増える。
25年の世界販売の内訳は、日本が20万台、米国が85万台、欧州が71万台を見込む。国内ではトヨタ自動車とホンダが15年、日産自動車が17年に市販車を発売する計画だが、デロイトトーマツの尾山耕一マネジャーは「政府やメーカーがFCV普及策に取り組めば上ぶれる可能性もある」と分析する。
米国は、環境規制が進むカリフォルニア州を皮切りに全米で普及が進むとみている。中国は研究開発に積極的に取り組んでおり、20年ごろから普及が始まる可能性がある。その場合、25年の世界市場規模は5兆9000億円まで上ぶれするとみる。
「次世代エコカーの本命」といわれる燃料電池車は、国内外メーカーが開発に注力しているが、車両価格の引き下げや充電インフラ整備など課題も山積している。