ガトーラスクのヒットで知られる原田(群馬県高崎市)は、新商品のオードブルラスク「グーテ・デ・ロワ ソムリエ」を発売した。甘いバター風味の従来ラスクから一転して“甘くないラスク”という新機軸を打ち出している。発売から10年あまりで年間150億円を売る看板商品となったガトーラスクに続く人気商品に育てる考えだ。
オードブルラスクはトリュフ風味のオイルやチーズ、イタリア料理に広く用いられるキノコ「ポルチーニ」など、ワインに合う食材をふんだんに使った。好みの食材やペーストを載せてカナッペとしたり、サラダやスープの具として食されたりすることを想定。これまでのガトーラスクがおやつやデザートとして食されているのに対し、食事やお酒のおつまみなど、需要範囲の広がりを期待している。
原田の広報担当者は「ラスクの可能性を広げていきたい」と話し、今後もラスクの新商品投入に向けて研究開発中という。
今年3月、原田は約100億円を投じ、高崎市内に新工場を建設した。ガトーラスクの増産とともに、新たな看板商品の開発を念頭においた設備投資だ。その一環としてグーテ・デ・ロワ ソムリエを発売、高崎市内の直営店のほか、インターネットや電話など通信販売も始めた。10月10日から順次、全国の百貨店内店舗でも発売する。15枚入り945円。