敷島製パンが10月1日に発売する「超熟ライ麦入り」=10日、東京都千代田区【拡大】
素材にこだわったプレミアム食パンの市場が活気づいている。敷島製パンは10日、「超熟シリーズ」にライ麦を使った最高価格の新商品を10月に発売すると発表した。先陣を切ったセブン&アイ・ホールディングスの自主企画(プライベートブランド=PB)商品の「セブンゴールド 金の食パン」(4月発売)は、販売好調を受け今月末に異例の早さでの商品刷新する。山崎製パンも9月に素材にこだわった高付加価値食パンを発売した。市場は競争激化の様相を呈してきた。
敷島製パンの新商品「超熟ライ麦入り」は、小麦よりビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれるライ麦を採用したのが特徴だ。「健康食パン」のイメージを前面に出すことで、健康を気にするシニア世代への拡販も狙う。
素材などにこだわったことで、価格は通常の超熟より約20円高い231円に設定。月間約2億3000万円の売り上げを目指す。同社の根本力執行役員は「(今後はさらなる)高付加価値食パンを発売したいと思っている」と、プレミアム食パン市場開拓に意欲を見せる。