日本製紙と日本コカ・コーラは24日、森林資源と水資源の保全・保護に関して、2021年3月末までの協働活動協定を締結したと発表した。製紙事業をはじめ、エネルギー分野や化学素材分野などで森林資源を活用する日本製紙と、飲料製造で多くの水を使う日本コカ・コーラが、それぞれのこれまでの活動や経験、資産を生かしながら、保全に取り組む。
森林の保全が水源の保全にも役立つことから、協働により、日本コカ・コーラが2020年までに目指す「製品と製造に使用する量と同等量の水を100%自然に還元する」という趣旨の「ウォーター・ニュートラリティー」達成の一助とする。
協働活動の第1弾として、日本製紙が社有林を持つ群馬県片品村での環境教育活動の開催や、地元高校の水や森林の保全のための調査活動などを支援する。片品村を水源とする利根川流域の水は日本コカ・コーラが埼玉工場で利用している。コカ・コーラの販売網を活用し、片品村内での寄付活動も行う。