【現場の風】生産設備の保守・点検にやりがい

2013.11.6 05:00

 □帝人 施設動力部松山施設センター電装担当・渡辺奈津子さん(30)

 --製造業にとって生命線である生産に関する設備を保守、点検する業務を担っている

 「工場設備に故障が起きないように目を光らせたり、不具合が起きた箇所は速やかに適切な修理をしたりといった保全の支援業務をしている。対象としているのは(工場、福利厚生施設など)事業所全般の電装設備で、高圧機器から制御機器までを含んでいて、範囲は広い。電気設備の新規設置や劣化更新について立案するなど電装設計にも携わっている」

 --日常的な仕事の内容は

 「保全では、設備が不具合を起こす兆候をできるだけ早くつかみ、故障を起こす前に対処する。例えば異常を感知したら、その状況を把握して原因を調べ、協力会社に適切な修理を具体的に指示する。自分でできそうな作業であれば、自分で対応することもある。生産設備が止まってしまう事態を避けるために、重要な仕事であると認識している。補修費を削減してコストダウンを図ることも課題の一つだ」

 --それまでは男性社員だけだった部署に女性では初めて配属された

 「女性ということで業務上困った思いをしたことはない。今春に配属されたばかりで、日々新しいことが身に付くことを楽しく感じている。とりわけ力仕事が要求されることもなく、この業務が女性に向かないと感じたこともない。故障を未然に防ぐことができたときなどに、現場から感謝されることもあり、やりがいはある」

 --将来はどんな仕事をしたいか

 「研究所勤務を経て、今は施設動力部で保全や設計に携わっているが、(生産設備の設計・管理を行う)プラントエンジニアにとっては、プラントを一から設計してみたいというのは共通の夢だ」

                   ◇

【プロフィル】渡辺奈津子

 わたなべ・なつこ 山口大大学院修了。2008年帝人入社。エンジニアリング研究所ケミカルプロセスエンジニアリング開発室(現技術開発部1グループ)を経て、13年4月から松山施設センター(松山市)で現職。施設動力部では初の女性電装担当。島根県出身。

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