■リチウム電池、車載で再逆転
韓国勢にシェアで逆転された日本のリチウムイオン電池メーカーの開発力強化を側面支援しようと、22日に新たな大型試験施設が稼働する。仕掛け人は、かつて日本から韓国サムスンSDIに常務として移り、同社をリチウム電池で世界シェア首位に押し上げた佐藤登氏(60)だ。昨年末にエスペック上席顧問に転じ、今後急成長が期待できる車載用リチウム電池の開発に焦点を絞って、今回の施設整備を主導した。日本勢によるシェア再逆転へ精力を注ぐ。
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◆最先端の試験設備
「日本の電池メーカーや自動車メーカーからの期待は非常に大きい。一緒に頑張ろう」
JR東北本線、宇都宮駅から車で20分の位置にあるエスペックの事業所、宇都宮テクノコンプレックス。集まった同社の技術者らを前に佐藤氏は、同敷地内に22日開所する「エナジーデバイス環境試験所」が、日本の車載用電池の競争力強化の鍵になると力説した。
リチウム電池市場はスマートフォン(高機能携帯電話)の爆発的な普及もあり、市場が急速に拡大している。しかし、これから市場を牽引(けんいん)するのはハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)に加え、燃料電池車の普及も視野に入った車載用電池という見方が大勢を占める。